思いもよらない交通事故で2次的被害を受け弁護士に依頼した示談交渉体験

思いもよらない交通事故で2次的被害を受け弁護士に依頼した示談交渉体験

交通ルールを守り安全運転で運転していたにも関わらず事故に遭いました

私は、事故に遭う前は営業の仕事をしていました。担当する店舗に商品などを持って一日何十店舗も回るため、自動車を使用して移動していました。営業に使う車には、会社がかけた保険に加入していましたが、万が一事故を起こしてしまうとペナルティと始末書を書かなければならないため、移動中はとにかく事故に遭わないように安全運転で運転していました。
いつものように営業に回っていた日の夕方17時ごろ、私は反対車線を含めた4車線道路の1車線で信号待ちのために停止線に合わせて停止していました。ホッと一息ついた途端、ものすごい衝撃を全身に受けるとともにガシャーンという大きな音が鳴り響きました。一瞬なにが起こったのかわからず頭が真っ白になりましたが、すぐさま「事故だ」と我に返りました。事故の衝撃で座席のシートに上半身が激しくたたきつけられ、頭や首から腰あたりまでなんとも言えない強い痛みに襲われました。痛みを感じながらバックミラーを覗いてみると、軽自動車の後続車が私の車に追突したことがわかりました。
少しすると運転手らしき人が、私の乗っていた運転手側の窓をたたき、「大丈夫ですか?申し訳ありません。」と私に話しかけてきました。私は上半身の痛みから怒る気力もなく、相手に上半身の痛みを訴えました。すると相手は「すぐに救急車を呼びます。」と言って慌てた様子で電話をかけていました。私はその様子を横目で見ながら、座席シートにもたれかかり目をつぶりました。
警察のパトカーの音が近づき、救急車よりも先にパトカーが到着しました。警察官が「大丈夫ですか?動けますか?」と声をかけてきました。私は、身体の痛みがひどく動けないことを伝えていると、遠くから救急車の音が聞こえ近づいてくるのがわかりました。
救急車が到着し、救急隊員が私を手際よく担架に乗せました。事故を起こしたであろう70代くらいの男性運転手は警察から話を聞かれている様子で、それを見ている人や私に視線を向けている人、事故で変形し部品が飛び散った車を見て話をしている人の前を通り過ぎ、私は救急車へと運ばれました。
病院に到着したときも頭がボーっとするような感覚ではありましたが、名前や年齢など、聞かれた質問には一つ一つ答えられていました。レントゲンやMRIなどの検査を受け、このとき診断されたのは「頚椎捻挫(むち打ち)」「腰椎捻挫」「背部挫傷」「頭痛」という診断結果でした。その診断結果から入院が決まり、病室へと移動しました。担当看護師に頼み、妻に連絡を取りました。1時間くらいして血相を変えた妻が部屋へやって来ました。心配そうに私の手を撫でて「大丈夫?痛いところはない?」と話しかけてきました。その言葉と妻がいる安心感で気づいたら私は眠っていました。
事故に遭った日、病院から警察に連絡をして、次の日には妻に事故証明を取りに行ってもらいました。事故証明に書かれた加害者に連絡を取り、加害者側から事故示談の話を切り出されました。保険会社に加害者の人から連絡を入れてもらい、保険会社からの連絡を待ちました。その日のうちに保険会社から連絡があり、私の退院を待ってから改めて再度話を聞くことになりました。
退院後、保険会社から示談の流れなどの話を聞きました。その内容は、専門用語が多く、ほとんど理解ができませんでした。後日、書類一式が保険会社から届き、それに目を通しましたが、こちらも専門的な言葉が並び、言葉の意味を調べながら理解に努めました。保険会社とのやり取りをしながらも通院生活は続き、リハビリ治療や診療を重ねました。そんな生活が約1年ほど経ちましたが、首や腰には鈍い痛みが残ってしまいました。

自分一人で示談交渉をすることに不安を抱き弁護士に依頼しました

症状の改善のために通院を続け、リハビリ治療を重ねていた最中、加害者側の保険会社から治療費の打ち切りについて連絡がありました。まだ痛みが消えず治療が必要な状況で、保険会社から治療費に関して連絡があり、大きな不安を抱きました。一人では、もう対応しきれないと感じ、事故示談を得意とする弁護士事務所に相談をしました。弁護士には、事故証明や診断書、加害者の保険会社から送られてきた書類一式を見せながら事故の状況やその事故で負ったケガの症状について説明をしました。また、痛みが残り治療のために通院しているにもかかわらず治療費の打ち切りを切り出されたことや保険会社とのやり取りで精神的に追い詰められ、一人で示談に臨むことに対して不安を感じていることを相談しました。
担当弁護士は、難しい専門用語の説明を挟みながら保険会社から送られてきた書類一枚一枚丁寧に説明してくれました。そして、適正な金額がもらえるように手続きの手順を説明し、私に代わって保険会社に交渉してくれるという話にまとまりました。私の場合は、自分でかけていた車両保険に弁護士特約をつけていたため、実質無料で弁護士事務所へ依頼することができました。そのため、資金面も不安なく示談交渉に臨むことができました。
弁護士には、はじめに、後遺障害等級の認定申請を行ってもらいました。その結果、首と腰の痛みについて併合14級が認定されました。つぎに、その後遺障害等級認定や診断書を用いて、保険会社と示談交渉を開始しました。加害者の保険会社から一番最初に提示されたのは、治療費・後遺症慰謝料・休業損害の3種類のみで合計された約180万円ほどの示談金でした。その金額の低さと入通院慰謝料や交通費などが含まれていない示談内容に納得がいきませんでした。弁護士に相談し、再度示談交渉に当たってもらいました。入通院慰謝料や通院交通費、後遺症逸失利益が生まれる状態にあることや事故によって仕事を休まざるをえなくなったことによる損害に対する金額の増額の必要性を、弁護士から保険会社へ粘り強く主張してもらいました。また、その正当性を相手の保険会社に示してくれたことで、入通院慰謝料と後遺障害慰謝料が認められました。その結果、約240万円ほど増額された合計約430万円の示談金で双方合意のもと、示談交渉を終えることができました。
後日、加害者側の保険会社が弁護士事務所に示談金を入金し、弁護士事務所が入金に間違えがないかを確認してくれました。間違えがないことが確認された上で、今度は護士事務所から私の銀行口座に振込みがありました。弁護士事務所から私の銀行口座に入金がされていたのを確認して、私は弁護士事務所へ連絡をし、弁護士事務所との契約も終了しました。
弁護士に依頼してからは、保険会社との直接的なやり取りがなくなったことや自分一人で専門知識が必要となる書類を長時間読まずに済んだことで、精神的に余裕が生まれました。また、わからないことや気になったことなどは弁護士に確認しながら示談交渉を行えたことで、精神的な負担を感じることなく示談交渉を行うことができました。さらに、保険会社から提示された示談内容で適切ではない部分を弁護士の視点から的確に指摘してくれ、私が事故で受けた苦痛に対する損害やこれからの安心した生活を送るために必要な適切な示談内容を、私に代わって弁護士が主張してくれたことで希望する示談内容を保険会社に認めてもらえました。そう考えると、弁護士に依頼してよかったと心から思えました。自分一人で無理に示談交渉に当たらず、不安に思った時点ですぐに弁護士に相談できたことと、事故示談に実績のある弁護士事務所を選んだことで、今回の納得のいく示談結果にいたったのだと思います。

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