優先道路を車で走行中に他の車と衝突事故が起きた場合の示談までの経緯
衝突事故発生後は落ち着いて怪我の有無を確認し、警察に電話
2016年の秋のことですが、初めて自動車同士の交通事故を体験しました。
夕方ごろ習慣であるジムに車で行き、その帰り道に他の車と衝突しました。その日は休日ということもあり交通量が多く、道は少し渋滞していました。運転している車に乗っているのは私一人でした。
渋滞している大通りのほかに、住宅街の狭い道を通って帰るルートがあるのを知っていたのですが、その時はまだ一度もその道を運転したことがありませんでした。しかし、その日はなぜか、初めてその道を使って帰ろうと思いました。大通りはよく渋滞するので、住宅街の道を使ってみて、運転しやすかったら今後その道を使おうと考えたからです。
道路の特徴としては、住宅街によくあるきれいな碁盤の目のような道で、十字路が多くあります。その交差点一つ一つに一時停止の標識がありました。時速は40キロ制限で、道幅は5メートルほどなので対向車とすれ違うことはできますが、かなり注意が必要です。
もう少しでこの狭い道から大通りへ出られる目前の十字路の交差点で、目の前を猛スピードで車が通り過ぎました。ブレーキを踏んだのですが間に合わず、相手の車後方部に、私の車の前バンパーが衝突しました。衝突した相手の車は黒いワンボックスカーでした。
正面衝突ではなかったこともあり、エアバッグは作動しませんでした。どちらかのタイミングがもう少しずれていればギリギリ衝突しなかったと思います。外傷が残るような強い衝撃は無かったのですが、ぶつかった衝撃で軽い脳震盪状態になってました。
一瞬で事故だと分かったのですが、とっさに何をすればよいのか車内で数秒考えていました。そうしていると相手の運転手の声が聞こえたので車から降りました。相手運転手は20代前半男性で、助手席に配偶者、後部座席に家族1人がおり、合計3人が車に乗っていました。幸い、相手側にも外傷はありませんでした。
車の状態としては、私の車は前バンパーが外れており、車本体にも傷がついていました。相手の車は後ろバンパーが外れており、同様に車本体にも傷がついていました。
事故現場はパニック状態になっていました。相手の配偶者が警察に電話したので、私は相手運転手と少し話したところで、車のディーラーに電話し事故が起きたことと状況を説明しました。よくあると思いますがディーラーが自動車保険の代理店をしていたので、事故をしたらまずは電話をくださいとディーラーの担当者から言われていました。担当者から強く言われたのが、警察から事故証明を必ずもらうことでした。
電話をしてから10分ほどで警察官2人が到着し、現場の状況把握を行った後、事情聴取が行われました。この事情聴取で運転者ごとにひとりの警察官が付き、事故の状況を説明しました。どちらが悪いどれくらい悪いのかという過失割合に関しては、警察は不介入ということでした。どちらも怪我をしていなく、他に電柱や標識を壊してはいなかったので、物損事故として取り扱われ違反点数や罰金はありませんでした。全て話が終わった後、警察官から事故証明をもらいました。警察官は事故の記録を取り終え帰っていきました。警察官が帰るころには、事故現場の雰囲気や相手運転手も落ち着いていたので、そのタイミングで私も帰る準備をしました。バンパーが外れていましたが、完全に取れていた訳ではなかったので、自力で押してなんとか付けました。エンジンルームやタイヤまで被害が及んでいなかったので、自走が可能でした。そのまま車でディーラーまで行きました。
ディーラーに到着し言われていた事故証明を担当者に渡しました。そして事故の詳細を説明しました。事故写真を自分の車しか撮っていなかったので、担当者に説明がしづらく、相手の車も写真を撮っておけばよかったと少し後悔しました。
示談交渉を直接行うことはせずに自動車保険会社に一任
偶然、私と相手が同じ自動車保険会社に入っており、示談交渉に関しては保険会社に全て任せました。
まず事故の数日後、保険会社から直接電話が掛かってきました。示談に向けて処理を行うと言うことと、自分が今回の事故の担当になることの旨が伝えられました。初めての事故だったので緊張や不安はとてもありました。また事故による損害がいくらなのか、自分はいくら支払わなければならないのかがこの時点で不明だったこともあり、不安をさらに煽りました。相手と同じ自動車保険会社なので、相手方の保険会社から電話が掛かってくるなどといったことはありませんでした。
自動車事故は、ある程度いくつかのケースに分けられ、過去の実績や裁判の判例をもとにおおまかな過失割合が決められていきます。最初の電話から数日後、また保険会社の担当者から連絡が入りました。今回は相手側に一時停止の標識があり、私の方が優先道路でした。しかし出会い頭ではなく、私の前方バンパーが相手の後ろバンパーと接触したことを考えると、私の前方不注意の過失もあったと思います。自分で事前に調べていた通り、過失割合は2対8と相手の過失が多くなりました。自分の車も動いていたこと、もう少し前方に注意していれば事故を回避できた可能性もあるので、保険会社から伝えられた過失割合に対して文句をつけることはしませんでした。また自動車保険の内容として弁護士特約も入っていたのですが、使いませんでした。相手方もこの過失割合で納得したので話は示談に向けて進みました。
私の車はディーラー経由で工場に持っていかれ、修理されました。相手の車も同様に修理が必要でした。修理額としては私は約50万円で、相手は約45万円でした。過失割合により私は相手の修理額約45万円の20%を相手に支払わなければなりません。逆に相手は私の修理額約50万円の80%を私に支払わなければなりません。車両保険も入っていたこともあり、保険会社の担当者によく話を聞き、保険を使わない場合と保険を使った場合の保険料の上昇額のどちらが得かを考えました。事故が起き、私にも過失がある以上、絶対にお金は払わなければなりません。結局保険を使うことに決めました。保険の使用により今後私が支払うお金は、今後の保険料の上昇額だけでした。
私自身に外傷は無かったのですが、事故の衝撃による頭痛は一週間ほど続きました。しかし学生時代運動部に所属しており脳震盪になったこともあったので病院には行きませんでした。今振り返ると、病院に行き精密検査を受け診断書を発行してもらうべきだったと後悔しています。見た目では判断できない脳や内臓に何らかの障害が残ったとき後からでは遅いからです。幸い現在何かしらの症状はありませんが、事故当時、衝撃で頭痛になったことを証明するものは何もありません。
事故から示談による解決まで一ヶ月強の時間が掛かりました。結局事故が起きた日から、相手に会うことも声を聴くこともなく、事故当日にディーラーの担当者に事故状況を話し、その後、数回の保険会社からの電話のやりとりで全てが終わりました。相手に私の連絡先を教えていたのですが、電話が掛かってくることはありませんでした。
今回の事故は示談交渉に関して双方意見がなかったので裁判には発展はしませんでした。しかし今回の経験を踏まえ、今後物損事故に遭遇した際、過失割合に納得がいかなかったときは意見を言おうと思います。過失割合について調べると上記した通り、ある程度のケースに分けることができます。しかし事故状況の細部まではケース分けすることができません。刑事責任とは違い、物損事故の損害賠償などは民事責任であり個人対個人の争いごとであるからです。
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